佐伯でごまだしうどんを食べるなら「味愉嬉食堂」

メニューはごまだしうどん中心

佐伯の名物の1つとして有名なのが「ごまだし」。焼いたエソの身(他の魚を使うケースもあるがエソが代表的)をすり潰したゴマ、醤油などと混ぜて作られる調味料です。

で、この「ごまだし」を使った「ごまだしうどん」というのが佐伯グルメとしてこれまたよく知られるところなのです。

その「ごまだしうどん」が食べられるお店をいろいろ調べたのですが、まず名前があがるのがこちらの「味愉嬉食堂」。というわけでこの日はちょっと早い晩ごはんを食べに行ってみました。

店内は5~6席のカウンター席と小あがりの席が3卓の小さなスペース。

小あがりの席は1卓4人。

こちらがメニュー。ごまだしうどんがメインの定食が数種類用意されています。大分名物のとり天との組み合わせもあるので「ごまだしうどん」と「とり天」のどちらも堪能したい人にはおすすめ。

ごまだしうどんで世界一周

せっかくなら「とり天」も、ということで「ごまだしうどん定食&とり天」を注文しました。

「ごまだしうどん」にとり天とおにぎり2個、それに小鉢と漬物がついて1,100円。しかもこれ「とり天」がサブ的な扱いではなくメインの定食としてじゅうぶん成り立つほどの量なんですよ。なのでかなりのボリュームがありますよ。

  • ごまだしうどん定食&とり天(1,100円)

さて、重要なのがこちらですよ。そうこれ(一番右)が「ごまだし」。一般的に「ごまだしうどん」は最初から「ごまだし」がうどんに入った状態で出てくるのですが「味愉嬉食堂」では「ごまだし」が別の容器に入ってでてきます。

これを自分で量を自由に調整しながらうどんと共にたべるというわけです。また、他にもいろんな調味料が付いてきます。左から豆乳、かぼす酥、かぼす胡椒・・・

さらに右からカレーパウダー、トルコの調味料(という説明でした)、からし。からしはとり天用ですね。

一応、事前にお店の情報をある程度調べて「ごまだし」をうどんに入れて食べるというのは知っていたのですが、他にもこれだけ調味料が出てくるとは予想外。

というわけで、食べる前に説明を聞きます。まずはつけ麺風に「ごまだし」から始まって次々と調味料を加えてそれぞれの味を楽しむんだとか。そして最後に再び「ごまだし」を今度は丼の汁に溶かして「ごまだしうどん」として食べると。

各国の調味料を味わって最後にまた日本へ帰るということで「ごまだしうどん」で世界一周なんだそうです。

というわけで先ずは「ごまだし」をうどんの出汁で溶いてつけ麺風に。「ごまだし」と出汁をだいたい1:1の割合にしていただきます。

ごまの香ばしい風味とエソの旨味が溶け込んだ出汁がなんとも言えない美味しさ。つけダレとして食べるとより濃厚な味で楽しめるというメリットがあるのではないでしょうか。

続けて「かぼす胡椒」「かぼす酥」の順につけダレに加えていただきます。

「ゆず胡椒」はよく聞きますが「かぼす胡椒」というのは珍しいですねー。さっぱり感が加わってこれもなかなか興味深い味。さらに「かぼす酥」でまた味の変化を楽しみます。

そして、この後登場するのが「豆乳」。「かぼす酥」が加わった状態で「豆乳」を追加することにより、つけダレにとろみが出てカルボナーラのようになるのです。つまりこの時点で世界一周のうちイタリアを旅しているということに。

さらにカレーパウダーを加えてインドのテイストに変化。

で、最後はトルコの調味料というこちら。いや、これは見るからに辛そうなんでほどほどにしておきましたw

さて、とり天とおにぎりの方も食べてみましょう。「ごまだし」はご飯にも相性抜群なので同然おにぎりにつけて食べてもOK。

とり天」も美味しくいただきました。

こんな風に「ごまだし」を「とり天」につけてもよし。ただ「とり天」はやっぱり酢醤油で食べる方が自分は好きですね。

さて、最後は残りのうどんの出汁に「ごまだし」を溶いて食べますよ。

このスープがまた美味しい。

ここへおにぎりを投入してお茶漬け風にして食べるのもあり。

お茶漬けというより雑炊と言った方がしっくりくるでしょうか。いや~、さすがにお腹いっぱいです! ごちそうさまでした。

せっかくなのでお土産に「ごまだし」の瓶詰めを購入。1つ800円です。

レシピが書かれたプリントも貰えるので参考にしましょう。

個人的な意見として・・・

というわけで「ごまだしうどん」をいただいたわけですが、あくまで個人的な意見として感想を1つ。

いろんな調味料が出てくるわけですが「ごまだし」1本に絞った方がいいのではないか? というのが正直な感想。

決して美味しくないというわけではありません。はっきり言ってどれも美味しかったです。ただ、あれこれ試して食べるのはちょっとせわしないので「ごまだし」をじっくり味わう、ということができなくなるんですよ。

「自由なんだから好きなように食べればいいじゃないか」と言われれば、確かにその通り。ただ、やっぱりあったら「せっかくなので・・・」と味見してみたくなるわけですよ。

地元のお客さんならともかく、旅行で来たお客さんだとそう何度も来れるわけではないので尚更いろいろ試したくなるのが自然な気持ちでしょう。

自分がもう一度行ったなら今度は「ごまだし」のみでじっくり食べてみたいというのが率直なところです。あくまで個人的な見解なので悪しからず。

店舗情報

住所 佐伯市中村南町7-25
営業時間 11:00~22:00
休日
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