創業150年超の老舗和菓子店
日田を代表する観光スポット「豆田町」で営業する和菓子店「旭饅頭」。創業はなんと慶応元年(1865年)という150年以上の歴史を持つ老舗中の老舗です。
※お店についての詳しい情報は下記記事を参考にしてください。
老舗和菓子店といっても入るのにハードルが高いという感じではなく極めて庶民的なお饅頭屋さんといった雰囲気のお店です。
店内では日田名物の「そば饅頭」をはじめ、さまざまなお菓子が販売されていいます。そして人気「No.2」と紹介されいてるこちらの商品は日田の「咸宜園(かんぎえん)」から名前を取った抹茶餡と栗を包んだお饅頭です。
色で表す日田の魅力
というわけで「かんぎえん」を購入してみました。
「咸宜園(かんぎえん)」とは日田で著名な教育者「廣瀬淡窓」が開いた私塾。
咸宜園は、江戸時代後期に生まれた儒学者・廣瀬淡窓が豊後・日田に開いた日本最大規模の私塾(学校)です。「咸く宜し」(ことごとくよろし)とは、すべてのことがよろしいという意味で、淡窓は門下生一人ひとりの意思や個性を尊重する教育理念を塾名に込めました。
日田市 公式HPより引用
その「咸宜園」が2015年(平成27年)に日本遺産に認定されたことを記念して「旭饅頭」の6代目当主が考案した商品なんだそうです。
- かんぎえん(150円)
ややグレーがかった色をしているそば饅頭に比べてこちらは上品な白い皮が印象的。
中には抹茶餡と大きな栗が一粒丸ごと入っています。白い皮は日田の底霧(秋から初冬にかけて見られる日田盆地特有の深い霧)、緑の抹茶餡は自然、そして栗の実は咸宜園で育った人材を表しているのだそうです。
上質の山芋と米粉を混ぜ合わせた皮は香りがよくもっちりとした食感。そして上品な甘さの抹茶餡とほっこりとした栗の風味が何とも言えない高級感を醸し出しています。食べても美味しい、そして日田の魅力を色で表していると、こちらも日田のお土産にはピッタリのお饅頭ではないでしょうか。