一気に人気上位にのし上がってきたNEMOPHILAというバンド

アイキャッチ画像はNEMOPHILA公式HPより

絶賛されたIRON MAIDENのカバー

NEMOPHILAを初めて知ったのはYouTubeのチャンネルに投稿されたIRON MAIDEN「The Trooper」のカバー。

YouTubeのおすすめに出てきたので「お、なんかちょっと面白そう」と見てみると「あれ、SAKIさん?」。そう、Mary's BloodのSAKIさんがいることにはすぐに気づいたんですよ。

え、何で? と思って説明を見てみると・・・

ガールズバンドNEMOPHILAのメンバーでIRON MAIDENの「The Trooper」をカバーしてみました♪

NEMOPHILA YouTubeのチャンネルより引用

ガールズバンド「NEMOPHILA」・・・ 「え、どういうこと?」「Mary's Bloodはどうなったの?」と、ちょっと頭が混乱したのですが「たぶんサイドプロジェクトなのかな?」と、それほど深くは考えず。

で、よく見るとドラムがむらたたむさん、そしてもう1人のギターが元Disqualiaの葉月さんということで「大物が3人もいるじゃないか、何だこのバンド・・・」ともうこの時点で興味津々なわけですよ。

このメンバーならIRON MAIDENだろうが何だろうが余裕でしょ、となるわけですがボーカルとベースは全く知らない。特にボーカルは見たところ日本人の女の子のようだけど「ほんとにThe Trooperを歌うの?」と半信半疑でしたよ。

当然歌詞は英語だし、Bruce Dickinsonの声って何かクセがあるし、女の子の声でカバーできるんだろうか?「演奏が完璧でもヘタにかわいい声だったりすると雰囲気が壊れるよな~」と、聴く前にたぶん同じことを考えた人はいるのではないでしょうか。

ところが、ですよ。難なくイントロをこなして、これは予想通り、そしてボーカルが歌い始めたときに受けた衝撃ときたら・・・・ 今でも忘れません。

もちろんBruce Dickinsonの声に似ているわけではないのですが「The Trooper」という曲として全然違和感がない。その声のカッコよさに「なんだこのボーカルは・・・」とただただ圧倒されてましたね。

リプ欄を見ると海外からの絶賛のコメントが多数。

圧倒的なボーカルの存在感

その圧倒的な存在感を発揮しているボーカルのmayuさん。元LIPSTICKのボーカル(当時のステージネームはSindy)で、2019年に脱退後「mayuセッション」を経て「NEMOPHILA」を結成。

SAKIさん、葉月さん、むらたたむさんという大物3人がいるにもかかわらず、まず注目してしまうのがボーカルなんですよ。これは海外のリアクションビデオを見ても同じような反応が多いんですよね。

また、英語の歌詞にしても、たぶんネイティブの人が聴いたら発音に難があるのかもしれませんが、日本人として聴く分にはそれほど違和感はない。一瞬「ハーフなのかな?」と思ったくらいです。

ちなみに後で分かったことなのですがmayuさんは英語はさっぱりみたいなんですよ。それをネタとして投稿されたこちらの動画がなかなか面白い。

新年の挨拶をSAKIさんが英語でしゃべり、それをmayuさんが通訳として日本語に訳すという企画。上手く通訳できないグダグダぶりがけっこう笑える。

これ日本人が見ても海外の人が見ても面白いと思うのですが、海外の人の反応がちょっと興味深いんですよね。たぶん本人は上手く通訳できないところをツッコんで欲しいんじゃないかと思うのですが、どうも海外からは温かいコメントが多い。

しかしまあ、英語が喋れないにもかかわらず英語の歌詞をあれだけ堂々と歌えるというのはすごいですよね。

バンド結成までの経緯

ガールズロックバンド「LIPSTICK」のボーカルとして活動していたmayuさん(当時のステージネームはSindy)が2019年の春にバンドを脱退。

フリーとなったmayuさんはその後「ご一緒してみたい」という方々に声をかけて2019年8月22日に新宿WildSideTokyoで「mayu セッション」を開催。

最初に打診したのはむらたたむさんだそうです。

最初に声をかけたのはドラムのたむさんでした。一方的に私が知っててダメもとでお声がけしたらまさかのOK!!笑 本当に驚きました。まさにNEMOPHILAの始まりって感じ。

激ロック コラム NEMOPHILA mayuの種まき日記 第1回 より引用

その後、友人のハラグチサンを誘い、さらにMary's BloodのSAKIさん。ここがすごいですよね・・・

次がちゃっきーさん。ちゃっきーさんは私はちゃんとした面識がなくて、一方的に知ってる人でした。知人を通して紹介してもらってまさかのOK!!

激ロック コラム NEMOPHILA mayuの種まき日記 第1回 より引用

最後に葉月さんが加わって5人に。

最後に葉月さん。葉月さんは前に対バンしたことはあったけどしっかりとした面識がありませんでした。ちゃっきーさんが誘ってくれてOK!!

激ロック コラム NEMOPHILA mayuの種まき日記 第1回 より引用
https://twitter.com/my_rock_11/status/1164552020969132033

この後さらに2019年9月5日に再び新宿WildSideTokyoでライブを行い、合わせて2回の「mayu セッション」を開催。そしてZepp DiverCity Tokyoで行われた「METAL WEEKEND 2019」のオープニングアクトに改めて「NEMOPHILA」として出演。ここから「NEMOPHILA」の活動が始まったということですね。

SNS時代の申し子のようなバンド

さて、こうして錚々たるメンバーが集まり「NEMOPHILA」がスタートしたわけですが、ご存知の通り2020年に入って新型コロナウイルスが猛威を振るいます。

あらゆる業界が自粛を余儀なくされるわけですが、イベント業界もその影響をもろに受けているといっていいでしょう。

そしてバンドを組んだはいいがライブができないという状況に陥った「NEMOPHILA」はYouTubeチャンネルを開設して、冒頭で紹介した「The Trooper」のカバーを皮切りに次々を動画投稿していくわけです。

1発目の「The Trooper」でいきなり注目を集めた「NEMOPHILA」は日本国内はもちろん海外でも支持を一気に拡大。いや、むしろ海外のファンの方が増殖の度合いが大きいのではないか?

オンライン配信ライブや無観客ライブなどを経て、一定の制約はあるものの徐々にライブ活動が可能となってきましたが、当然ながら海外在住のファンはまだリアルで「NEMOPHILA」を観ることができません。

こんなに人気があるのに1度も生のライブを観たことがない、という異常な状態が続いており「早く観たい!」という欲求がマグマのようにふつふつと溜まっているのが海外のNEMOPHILAファンの現状ではないでしょうか。

海外でのライブが実現したら凄いことになりそう。「NEMOPHILA」のみなさんもこれまで溜まりに溜まった鬱憤を爆発させてほしいですね。

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