知られざる佐伯銘菓、出雲堂の「源おじ」

「挽茶饅頭」以外の商品は?

佐伯駅を出るとすぐ目の前に見える和菓子屋さん「出雲堂」。「挽茶まんじゅう」と書かれた大きな看板がよく目立ちます。

その「挽茶まんじゅう」があまりにも有名なので「他の商品は買ったことがない」という人はおろか「他に何を売ってるか知らない」という人もけっこういるのではないでしょうか。まあ、特定の商品の知名度が高すぎるとよくある話ではあります。

※お店についての詳細は下記より。

自分はそういったお店で扱っている売れ筋以外の商品ってけっこう気になるのでつい色々と見てしまうのです。

そんな知られざる商品がこちらの「源おじ」。「挽茶饅頭」目当てでお店に来たらほぼスルーするのだと思いますが、ちゃんと入り口にも店内にも「佐伯銘菓」と紹介されているんですよね。

小説の登場人物「源おじ」

源おじ」というのは国木田独歩が1897年(明治30年)に書いたの小説。佐伯の港で舟渡しをしていた「源おじ」と呼ばれる人物を描いています。

佐伯銘菓 源おじ」はその小説に登場する「源おじ」にちなんで作られたお菓子なのだろうと思われます。

お店の人に聞くとこちらは焼きまんじゅうとのこと。やや平たいコロンとした丸形で表面にはポツポツと丸い模様がついています。

サックリとした生地の中にはホロホロと口解けのよい白餡が入っています。ひよこのような印象でしょうか。「挽茶饅頭」の影に隠れがちですがこちらも美味しいのでおすすめです。

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