製鐵所から生まれた異色のお菓子「くろがね堅パン」

まさに「くろがね」のような堅さ

こちらの「くろがね堅パン」、大正時代に官営八幡製鐵所(現在の日本製鉄株式会社九州製鉄所八幡地区)で生まれたというちょっと変わったお菓子。

「くろがね」とは鉄を意味する言葉で、大正時代に官営八幡製鐵所(現在の日本製鉄株式会社九州製鉄所八幡地区)で生まれたお菓子です。

株式会社スピナ HPより引用

現在は福岡県北九州市を拠点とする「株式会社スピナ」(西日本鉄道グループの企業)が製造・販売を行っています。一応全国でも販売されているようですがやはり取り扱いは九州地区がメイン。大分のスーパーでもときどき目にします。

「プレーン」の他「胚芽入堅パン」「イチゴ」「ほうれん草」「ココア」などがあるようですが「プレーン」と「胚芽入堅パン」しか見たことがないです。ちなみに「くろがね羊羹」という商品もあるみたいです。

もともと製鉄所で働く従業員の栄養補給のために作られたんだそうですよ。大量に作って長期間保存できるように水分を極力少なくした結果、まさに鉄(くろがね)のような堅いパン(というかビスケットですよね)ができたんだとか。

八幡製鐵所の製鐵マンのカロリー補給源として誕生し、今では保存食やハイキングなどに活用されます。「くろがね堅パン」は、甘味をおさえたヘルシーな健康食品。お子様のアゴの発育や歯固め、災害時に備えての非常食・保存食としてもお召し上がりいただけます。噛めば噛むほど味があります。歯が折れそうなぐらい堅いパンです。

北九州観光市場 HPより引用

2015年に「官営八幡製鐵所関連施設」が世界遺産登録されたことによってお土産としても注目されてるみたいです。ちなみに「くろがね堅パン」は北九州市「食」の認定ブランドに認定されてるそうな。

見た目は普通のビスケットなんですが・・・ 食べるとほんっとに堅い! 割ってしまうと後はボリボリと噛み砕いて食べれるんですが(それでもやっぱり堅いけど)、歯で割るのが大変。歯が折れるんじゃないかと不安になりますよね。

歯が心配という人は袋に入ったまま4つくらいに割ってから食べるといいと思います(けっこう力要りますが)。味の方はまあ素朴なビスケットといった感じですが、苦労して食べるせいか何だか美味しく感じてしまいます。

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