創業は天保3年(1832年)
日田市の豆田町に店舗を構える菓子店「福寿」。創業はなんと江戸時代の天保3年(1832年)というのが凄い。先日紹介した「旭饅頭」も慶応元年(1865年)創業で150年以上続く古さなのですが、こちらはそれを上回る190年超の老舗です。
販売されているお菓子も興味深いものがたくさんあるのです。
こちらは「福寿「三大銘菓」」と呼んでいる「三隈川」「日田美人」「日田踊り」の3種。
「日田踊り」だけは品切れ中のようでした。
「三隈川」のパッケージが個人的に好きなんですよね。
ちなみに「三隈川」だけはばら売りで購入することができます。
日田羊羹もあります。「福寿」では「月隈」という商品名で販売されていました。羊羹は「大納言小豆」と「抹茶」の2種類がありますよ。
こちらもばら売りしているのでお土産用とは別に自分でちょっと食べてみたい、というような場合には嬉しいですね。
これも「福寿」で人気の栗饅頭「福来里」。大きな栗が1粒丸ごと入っています。
日田の豪商であり殖産家の「広瀬久兵衛」にちなんで名付けられたカステラ饅頭「久兵衛万十」。
これも面白い。直径が12.5センチもある大きな最中の「敬天」。中は小豆餡と抹茶餡に分かれています。名前は日田出身の著名な儒学者「広瀬淡窓」の指針「敬天思想」から取ったもの。
残念ながら「香魚(あゆ)もなか」は品切れでした。
他にもさまざまなお菓子が販売されていますよ。
さて、いろんなお菓子を紹介しましたが「福寿」といえばやっぱりこの「日田カステラ」は外せない存在でしょう。
日田で思い付くのは「やきそば」「羊羹」あたりで「日田カステラ」なんて最近まで知りませんでしたよ。
「抹茶カステラ」もあるみたいです。日によって買えたり、買えなかったりするのかな。奥に「長崎より旨い福寿のカステラ」って書いてますが、かなり強気ですねw
どっしりした風味のカステラ
というわけで「福寿」自慢の「日田カステラ」を購入。定番の1号箱より小さい0.5号箱というのがあるのでお土産用にたくさん買いたいときには便利。
パッケージの帯にも書かれているように昭和52年の全国菓子大博覧会で最高賞「名誉総裁高松宮賞」を受賞したカステラなんだそうですよ。それは強気にもなるというもんですよね。
- 日田カステラ 0.5号箱(1,200円)
生地はきめ細かいというより寧ろ粗い感じでしょうか。焼き色はくっきりと鮮やかでまさに「カステラ」で思い描くビジュアル。
食べるとこれがしっとりとした口当たり、そしてたまごの風味が濃厚でどっしりとした味なのが特徴的。カステラはもっとふんわりとした食感のイメージだったのですが、生地がみっちりと詰まった重厚な印象です。決して堅いわけではなくふっくらとした口あたりはありつつも濃厚さも感じられるといったところでしょうか。確かにこれは旨い。保存して2日目、3日目も食べましたがさほど味が落ちることなく美味しくいただけました。
日田を観光で訪れる人は焼きそばや羊羹を楽しみにしている方が多いと思いますが「福寿」の「日田カステラ」もおすすめですよー。
店舗情報
住所 | 日田市豆田町11ー11 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
休日 | |
リンク | 日田カステラ本家 福寿 |